―1日目
14:35 JR米坂線下関駅にて下り列車から下車した参加者を迎え、ジャンボタクシーでスタート地点まで出発。
15:00 下川口で開会のセレモニー。準備運動の後十三峠への一歩を踏み出す。
15:36 鷹巣峠頂上。この峠は二つのピークがあり、今は2つ合わせて鷹巣峠と呼ばれる。峠を越えて、高規格道路の工事現場を見ながら、新旧道路の返還に思いをめぐらせ、榎峠までの舗装された国道を歩く。
16:18 榎峠。この辺りは戊辰戦争が行われた場所で、関川村の平田村長から逸話をお聞きし、「無名戦士の墓」の傍を通り、様々な思いを抱きながら道を急ぐ。
17:54 沼集落。イザベラ・バードが泊まったとされる片倉屋(伊藤家)を見学し、この日の我々の宿、高瀬温泉「観山荘」へ。
18:30 高瀬温泉「観山荘」にて交流会。遅れていた参加者も合流し全員集合。自己紹介のあとは持ち寄った地酒を味わいながらにぎやかに進められた。
―2日目
5:30 2日目はバードも当時苦労したであろう一番ハードな行程。朝食のおにぎりを食べてこの日の行動に備え、観山荘を出発。宿のバスで大里峠の近くまで送ってもらう。
6:22 沼スキー場(清水)。準備体操の後、2日目の一歩を踏み出す。峠の登り口までは車道が3kmほど続き、歩くには苦痛である。
7:27 大里峠の登り口を出発。いよいよ大蛇伝説の大里峠の登り。
8:35 大里峠頂上。大里明神などがたつ祠がある。今回は天気が良かったものの、ガスがあり高台からの日本海は望めなかった。
9:15 小峠通過。近くに清水があり、茶屋があった場所といわれる。ガイドからブナの実のプレゼントと説明があり、昨年は豊作であったが、今年は実がついていないのを確認。昨年の実から芽が伸びているのが見られた。
10:00 玉川集落。ここから萱野峠に入る。平成19年から地元の人たちが中心になり敷石の発掘を行っており、所々に参加した人たちが記念にサインした木板が立っていた。
11:00 萱野峠頂上。頂上らしくない頂上だが、標識はしっかり立っている。
11:50 足野水到着。朴ノ木峠の登りは急遽車移動。峠頂上からわずかに敷石道が残る古道を下る。
12:30 健康の森横根にて昼食。焼きおにぎりに冷汁、旬の漬物に舌鼓。次の高鼻峠、貝渕峠を経て黒沢峠までは舗装された車道で、今回は車での移動とし、車窓から眺めるだけとした。
14:20 黒沢峠お祭広場より、バードが黒沢にとまるのをやめて暗くなってから越えたという黒沢峠を登る。昨年から始めた石段の修復作業の状態を見つつ、景観がきれいな楢の木平を通過。
15:30 黒沢峠頂上。見晴らしは良くないが記念写真をとり、市野々側へと下りはじめる。
16:10 市野々側の黒沢峠入口(ダム湖畔駐車場)。バードが泊まった市野々集落は現在ダムの中に沈んでしまっている。ここからイチョウ広場まで歩き、迎えに来ていた宿のバスに乗る。
18:30 国民宿舎「飯豊梅花皮荘」にて交流会。地元の料理「ミズのクジラ汁」「イワナの刺身」などを肴に地酒で盛り上がる。
大里峠頂上にて集合写真
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黒沢峠敷石道 |
―3日目
8:00 梅花皮荘を出発。車移動で桜峠のつづら折りの県道を進む。
9:15 桜峠頂上付近で車を降り、この春整備した旧街道を地元の人以外では初めて歩く。下る途中、クマがつい一日ほど前に剥いだとみられる歯跡がびっしりついた杉の大木を目にし、おびえつつもクマのマネをして写真に収まる人も。
9:45 桜集落に降りてから、再び車移動にて才ノ頭峠、大久保峠を車窓から確認しながら通過し、宇津峠へ。
10:11 宇津峠入口。峠らしい峠を歩くのはこれが最後。登りは緩やかな砂利の車道が続く。
10:55 宇津峠頂上。十三峠のうちもっとも標高の高い491m。
11:25 頂上から少し下るとイザベラ・バードが米沢平野を見下ろしたという「遠望の地」がある。良寛が米沢道中の漢詩を呼んだといわれる大比戸では夏草を刈り払いながらの行進。
12:00 落合地蔵尊。宇津峠を越えたところにマイクロバスが先回りしていた。車に乗り、バードが休んだはずの昔の問屋、横山邸を車窓から眺める。
12:20 道の駅「いいで」に到着。昼食休憩を長めにとり、お土産を購入。
13:40 諏訪峠到着。現在は車道となり、数百mしか残っていない峠道を行く。ここで初めて雨に降られたが、展望台からは小松の町並みが遠望できた。
14:30 JR米坂線羽前小松駅にて修了式。主催のここ掘れ和ん話ん探検隊加藤事務局長よりお礼のあいさつがあり、お互いに3日間の労をねぎらいながら「第5回イザベラ・バード
in 十三峠」の幕を閉じた。
桜峠にて、クマに樹皮をはがされたスギを発見。
真新しい傷が生々しい。 |
宇津峠の飯豊町側では米沢平野の景観を望むことができる。 |
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