山形県小国町玉川と新潟県関川村沼を結ぶ峠。
玉川側はほぼ送電線に沿ったコースで、峠頂上を境に山形県と新潟県の県境を越える。
標高は478mで十三峠では宇津峠(491m)に次いで高い。沼側は小沢に小さな橋が架かる変化に富んだコースだが、沢沿いの道は崩れていることもあるため注意が必要。
大永元年(1521年)に伊達稙宗が大里峠を開削したことが十三峠の始まりであり、順次東側のルートが整備されていった。嘉永元年(1848)に大里峠の越後側で行われた道普請では、一間の道幅を三間に広げ、両脇に側溝をつけ、泥道になる所には長さ四尺・厚さ五寸の石2360枚敷いたといわれ、今でもわずかに往時の石が残っている。
夫の戒めを破った女性が大蛇となり、この地に現れたという大蛇伝説が伝えられており、峠頂上の地蔵堂にはこれに基づく「大里大明神」が合祀されている。
山形県小国町玉川側 |
新潟県関川村沼側 ※わかぶな高原スキー場~畑鉱山跡までの林道は道幅が狭いため自動車での通行注意 |