峠のポイントガイド / 峠のイベント・保存会 / 古絵図 / アクセスマップ
山形県小国町市野々(現在の白い森おぐに湖)と黒沢を結ぶ峠。
市野々と黒沢の集落を結ぶ古道には2つのルートがある。 大永元年(1521)伊達稙宗により大里峠が開削され、その後順次東側の峠が整備されたが、その時代に開削された黒沢峠のルートを旧道と呼んでおり、敷石道と並行し北側に位置している。
敷石道は延享3(1746)年頃に開削されたようである。
現在の黒沢峠の敷石道は全長2.6kmで、内1.8kmに加行された石が敷かれており、その段数は3600段といわれている。敷石工事は天保10(1839)年から慶応3(1867)年にかけて行われた。
明治17(1844)年に県道山形ー新潟線が開通後、この峠を通る人はいなくなり長い間土に埋もれていたが、昭和55(1980)年に黒沢峠敷石道保存会を設立し、5年間で埋もれていた敷石を掘り起し復元した。昭和61(1986)年からは毎年秋に黒沢峠祭りを開催している。
平成8(1996)年文化庁選定の「歴史の道百選」では『・・・幅約50cm、長さ約1.5mの苔むした敷石が、頂上に向かって約3600段ブナ林の中を続く。これほど美しく特徴ある街道は「歴史の道百選」の中でも唯一のものだ・・・』と紹介されている。
地元保存会の活動も活発で、まめに整備されているため、非常に歩きやすい峠道となっている。
■黒沢峠祭り
山形県飯豊町市野々(白い森おぐに湖)側 |
山形県小国町黒沢側 |